瀬川あずさです。
秋も急に深まり、朝夕は空気が凛と冷えるようになりました。
この時期は、迫りつつある年の瀬に向けて、仕事も遊びも大忙し!
ハロウィンからヴォージョレ・ヌーヴォー解禁、そしてクリスマス……。
と、イベントごとが目白押しです。
そんなドキドキワクワクするシーンに大活躍するのが、
煌びやかな発泡が幸福感を誘ってくれる“シャンパーニュ”。
もはやパーティーシーンには欠かせないアイテムのひとつです。
そして今日ご紹介したいのが、鮮やかなメゾン・オリジナルカラーの
イエローが特徴的なシャンパーニュ、「ヴーヴ・クリコ」。
世界で最も知られているシャンパーニュの一つ、といっても
過言ではないと思います。
ところで、シャンパーニュの魅力と言ったら、キラキラ輝く
透き通った色調があげられると思いますが、19世紀初頭までは
濁っていたということをご存じですか?
当時は、アルコール発酵の副産物である酵母の死骸(オリ)が、
瓶の中に残っており、それが濁りや雑味を生んでいたのです。
そして、それを透き通った液体にしたのが……
当時のヴーヴ・クリコ社を率いていたマダム・クリコ女史でした。
彼女はこのメゾンに嫁いで4年目に夫に先立たれ、
28歳にして未亡人となりましたが、それから生涯にわたり、
シャンパーニュ事業に心血を注いだ人物です。
そして彼女が成しえた素晴らしい功績のひとつが
「ルミュアージュ」と「デゴルジュマン」の発明でした。
つまり、瓶を斜めにして少しずつ回転させてオリを瓶口に
集めてから取り除く、という方法を編み出したのです。
シャンパーニュの造り手に求められるものは多岐に渡ります。
栽培、醸造における知識や経営センスはもちろん、忍耐力や決断力も
必要でしょう。そしてさらに、卓越したセンスと遊び心がないと
ここまで人々を魅了する1本は完成するはずがありません。
それらを全て持ち併せた、類まれなる才能を持っていた女性が
マダム・クリコ女史なのではないでしょうか。
さて、グラスに注いで早速味わってみてください。
この洗練された酸とミネラル、そして複雑な余韻。
スタイリッシュ且つ奥ゆかしい酒質は、まさに彼女の
生き様を映し出しているかのように感じます。
こうして意識して味わうと、女性として目指すべき姿が
このエレガントな一杯に垣間見えてくるから不思議!
ヴーヴ・クリコに女性ファンが多いのは、マダム・クリコの
パッションに共鳴する女性が強いからなのかもしれません。
さて、これからのパーティーシーズン、
会場でひときわオーラを放つような洗練された女性を
目指したいならば……グラスにはぜひヴーヴ・クリコを!
マダム・クリコ女史の魂が宿った魅惑的な泡が、
きっと女子力をアップさせてくれるはず。
女性が集まるさまざまなパーティーシーンに最適な一本です。