皆さん、こんにちは!
カラダ講師の安藤万里子です♪
ぶり返すような猛暑の日々も落ち着き、すっかり秋らしくなってきましたね。
↑諏訪湖で夜空いっぱいに広がる花火を見ながら、最後の夏を楽しんで参りました(^^)
最近のコラムでは、今起こっているカラダの不調を改善するきっかけとして『体外環境を整えること』についてお話しています。
体外環境と言っても、 私達の意思でコントロールできない 【天災や異常気象のなどの自然現象】に対しては、カラダに悪影響が出ないように普段から準備・予防をする(=体内環境を整える)しかありません。
ご自分の意識次第で変えることのできる体外環境は、
《居住》《食事》《仕事》《対人》
の4つに大きく分けられます。
居住と食事は主に【肉体】に、仕事と対人は主に【精神】に大きな影響を与えるのですが、これらの環境を整えることで、カラダの不調を引き起こす原因となる『強いストレス』からご自分を守ることができるのです。
厳しかった夏を乗り越えて、現在の皆さんのカラダは絶好調ですか?
もし好調とは言いきれないのであれば、《食環境を整える》事についても考えてみた方がよいかもしれません。
↑旬の食べ物は色も形も美しいですね♪
それでは早速、《食環境チェック》をしてみましょう!
◆旬のものを食べていますか?
→旬の食べ物を摂ることで
①その季節にカラダが必要としている栄養素が補える
②体内を冷やす・温めるなどのカラダの機能を、季節に合わせて適切な方向に調整してくれる
というメリットがあるのです。
☆食べるものに迷ったら、旬のものを選んで食べましょう!
◆野菜や海藻を意識して食べていますか?
→これは言わずもがなですが、旬の野菜や海藻は、日本人にとっては欠かせない栄養素です。
☆カラダが冷えると消化酵素の活動が抑制されてしまうので、カラダが弱っている時は生野菜は避けましょう。
◆お肉ばかり食べていませんか?
→大豆製品などに代表される植物性たんぱく質の摂取により、持久力と柔軟性を兼ね備えたしなやかで細い筋肉が作られます。
肉や乳製品などの動物性たんぱく質によって作られる筋肉は太く固く、瞬発力に長けています。筋肉の損傷時には動物性たんぱくを摂取した方が早く回復します。
☆植物性たんぱくにより作られる筋肉の方が血流の阻害が起こりにくく、運動不足による関節障害や運動による肉離れを起こしにくいため、一般の方であれば大豆製品を主に摂取することをおすすめします!
◆食べ物をよく噛んでから飲み込んでいますか?
→実は、ごはんやパンなどの炭水化物は、唾液に含まれる酵素で分解されるもので、胃液に含まれる酵素では分解できないといわれています。
唾液には殺菌効果もあり、 毒物をはじめ、毒性の強い発ガン性物質を分解し、活性酸素を除去する働きもあるとわかってきました。
多少傷んだ物を食べても、噛むと噛まないのとでは食あたりの仕方も違うようです。
さらに、よく噛むことによって、耳下腺から免疫力を高める効果や老化を防ぐ働きのある【パロチン】というホルモンが分泌されます。
東洋医学的に見ても、人間のあごには胃経と大腸経という2本の経路があり、 よく噛むとこれらが刺激され、胃腸の働きが活発になるといわれています。
おまけに、咀嚼で脳に刺激を与えることによって記憶力や集中力、思考能力が高まり、生活習慣病やボケの予防にもなることが分かってきました。
これは噛まずにはいられないでしょう(笑)
☆一口につき最低30回から始めて、いつも50~100回の咀嚼(目安は口の中の食べ物がドロドロになるくらい)をすることに慣れていきましょう。
咀嚼することは【唾液とそれに含まれる消化酵素を分泌させて胃を助け、効率よく栄養素を吸収すること】に繋がるのです。
◆『丸ごと食べられる食物』を選んで摂っていますか?
→英語ではWhole Foodsという言葉がありますが、これは【一物全体】を意味し、お米ならば玄米、野菜なら根っこから葉っぱまで、魚介類であればちょうど指を広げた長さに収まる大きさのもの(大きくてししゃも位まで)を丸ごと食べようという考え方です。
命あるものはすべて【1つの完成された生命体】としてバランスが取れています。
ですから、その全てを食べられる大きさの生き物を選んで食することで、本来人間が必要としている栄養を摂取することができるというわけです。
これは食物連鎖における進化の理でもありますね。
☆『丸ごと食べられるものは丸ごと食べる』という考え方をもとに食べるものを選んでみましょう。
食についてはまだまだ語りきれないので、また次回にお話させていただきます♪
↑歩けなくなるところまで壊れ、心身ともに弱っていた私も、体外・体内環境を徐々に整えていったことで、現在は自分が理想としていたカラダの状態に限りなく近づき、再びダンサーとして舞台に立つまでに回復しました(^^)
長くなりましたが最後に…
『食欲の秋』とよく言われますが、これは
「美味しい旬のものが沢山あるから食欲も湧いちゃうね!いつもより食べてしまうけど食欲の秋だからしょうがないよね!」ということではなく、実は
「秋は自然と食べ過ぎ・飲み過ぎてしまって内臓に負担をかけやすいので気を付けて!」という意味合いなのです。
洋服の衣替えと同じで、夏の暑さから一転して、今度は冬の寒さに耐えられるようにカラダの仕様を変えていかなくてはいけません。
その際にカラダが必要に応じて細胞入れ替えの工事をするのですが、工事中は各内臓と脳を繋ぐセンサーが正常に働かなくなり、無意識に沢山の栄養を取ろうとして食欲が異常に高まる上に、満腹中枢への指令が遅れて、結果胃や肝臓が分解しきれない程の量を飲んだり食べてしまうということなのです。
もっと詳しく知りたい方は、以前のコラムをご参考になさってくださいね!
…ということで、この秋は暴飲暴食に気を付けつつ、旬のものを噛みしめて美味しく頂いて、カラダもココロも元気にお過ごしくださいませ(^^)