こんにちは。Girls Artalkの新井まるです。
街路樹も色づきはじめた今日この頃。すっかり秋ですねぇ〜。
秋といえば、紅葉!紅葉といえば、京都!を思い浮かべる方も多いのでは。
京都で紅葉狩り〜なんて、想像するだけでうっとりしてしまいます。
けれど、なかなか思い立ってすぐに出かけるというわけにはいきませんよね。
そんなみなさまに、今一番オススメしたいのが、「京都展」。
実は、実際に京都に訪れてもお城や美術館の倉の奥に収納されてしまって見ることができない、非公開の作品が今回上野の東京国立博物館で一挙公開となったのです!!!
まさに、「京都では見られない京都」!必見ですっっ☆
「洛中洛外図屏風(舟木本)」は、浮世絵の創始者と言われている、岩佐又兵衛の作品で、この舟木本自体が浮世絵の起源ともいえる作品だそう!
慶長12年くらいの、豊臣家から徳川家に支配権が移行していく時期につくられたもので、
時を楽しんでいる街の人々の姿が生き生きと描かれていました。
「二条城二の丸御殿黒書院」
二条城の二の丸御殿の奥にある「黒書院」は、お殿様の身内家臣などのための、内向きのプライベートな空間です。
一の間、二の間から成る、黒書院の空間をそのままの配置で再現した空間展示。
その空間に一歩足を踏み入れると、思わず息をのんでしまうくらいステキ。まるで、時代をタイムスリップしたかのような感覚におそわれました。
二条城の表側は、将軍の武力や権力を示すために派手なデザインや造りが多かったそうですが、
黒書院はうってかわって内向きな落ち着いたもの。
桜をテーマにした障壁画で囲まれた落ち着いた穏やかな空間は、その場にずっと座っていたくなります。
障壁画は、松に残ったなごり雪、雪解け後の咲きかけの桜から、満開、散りゆく桜まで・・・見事に描かれています。
遠くから見るその雰囲気も本当に素敵ですが、近づいてみても、すごく繊細に描かれていて、当時の技術はすごいなぁと感心してしまいました。
実はこの空間、一の間と二の間で床の高さが15㎝違うそう。
理由は、一の間が将軍、二の間が家臣の空間なので一の間の方が高く造られているんだとか。
実際に、空間展示でも障子の高さが少し違っていましたよ。
他にも、龍安寺の石庭の四季の様子が映像で楽しめたり、見所満載です。
会期終了が迫っているのでお早めにどうぞ〜♪
東京国立博物館平成館
東京都台東区上野公園13-9
2013/10/8〜12/1