お久しぶりです。絵描きの立澤です。
近頃めっきり日も短くなり、季節はすっかり冬ですね。
これから長い長い冬が始まろうとしてるのに、すでに肌で乾燥を感じてしまってスキンケアも念入りになってきました。
私も、ホワイトモイスチャーローションのしっとり効果を実感する今日この頃です。
そんなDeoxeeのホワイトモイスチャーローション、中身成分は変わりませんが、パッケージが6月にリニューアルされてちょうど半年が経ちましたが、いかがでしょうか?
それまでのピンクのキャップが印象的なシンプルなパッケージから、大胆にイラストを使ったパッケージに変わり、同時にパールクリアクレンジングも登場致しました。
私は以前から女性をテーマに絵を描き、展示などで発表しながら活動しているところにお声を掛けて頂き、このようなパッケージの絵を描くことになったのですが、女性の絵を描いているだけあって、女性とは引き離せないものである化粧品に関わる絵を描くことは一つの目標でもあり、喜んで引き受けさせて頂きました。
また日常的に使うスキンケア化粧品だからこそ「日常にアートを♪」というコンセプトがとても素敵だなと思いました。
ただ、ご存知の通りDeoxeeはスキンケア化粧品なので、いつも描いてるようなカラフルにメイクアップした女性ではなく、シンプルに上品な素顔の美しさを表現しなければならないということで、現在使われてるイラストに決まるまでには沢山のイメージを描き試行錯誤していきました。
「上品で洗練された大人の女性」というのをテーマに、沢山の女の子を描きました。
可愛いより、綺麗。無表情、満面の笑顔というより上品な微笑み、という微妙なニュアンスをちょっとずつ修正、表現しながら。
そうしてホワイトモイスチャーローションに使われる絵が決まり、パールクリアクレンジングの子は反対に髪をショートに変え、メイクを落としてることがわかるように片目に手を当てて、更にマスカラが落ちてるイラストにしました。
最後にモイスチャーソープは唯一ヘアバンドに色を使い、洗顔してるところをイラストにしました。
採用にはならなかった案の一部
そして、デザイナーの方にデザインして頂き、箱を並べると一つの絵になるようなパッケージとなりました。
絵を描いている、と言うと「アートのことはよくわからない」とよく言われますが、私は単純に、その絵が好きか嫌いかでいいと思うんです。
なので、重要なのはもちろん中身ではありますが、このリニューアルパッケージにイラストが使われたことで好き嫌いが分かれることもあると思います。
それでも、イラストになったことで、Deoxeeを知り、気に入って下さる方もいると信じて、更に愛着を持って使って下さる方が増えることを願っています。
アートでも何でも、好きなもの、美しいものに囲まれて暮らす日常こそが、中から滲み出る美しさに繋がるのではないのかな、と思っています。
というわけで、今月はこんなリニューアルパッケージ制作秘話でした。