瀬川あずさです。
突然ですが、普段はどの国のワインを飲むことが多いですか?
フランス?イタリア?それとも日本?
世界の至るところで魅力的なワインがたくさん造られていますが、
どうしても、決まった国の1本をセレクトしがちですよね。
そこで、今回はあまり飲む機会の少ないカナダのワインを
ご紹介してみたいと思います。
カナダというとナイアガラ・ペニンシュラのアイスワインが有名ですが、
しっかりとした辛口のスティルワインも数多く造られています。
とくに注目したいのは、カナダ最西端ブリティッシュ・コロンビア州に
位置する、オカナガン・ヴァレーという生産地。
高緯度なので、とても寒い場所という印象を持ちますが、
それゆえ日照時間が長く、昼夜の寒暖差もしっかりあるために
ブドウが理想的な状態に熟し、素晴らしいワインができるのだそう。
さっそく試飲会にお邪魔してきたので
特に印象的に残ったものをご紹介したいと思います。
◇2011 Meyer Family Vineyards McLean Creek
Chardonnay
メイヤー・ファミリー・ヴィンヤーズ マックリーン・クリーク シャルドネ
こちらは世界中で栽培されている国際品種“シャルドネ”。
北の生産地といっても、果実味は豊かでふくよか。
タルのニュアンスが品よく感じられ、
心地よくエレガントな余韻が続きます。
カナダのシャルドネにこんなにも複雑味が感じられるとは!
◇2011 Meyer Family Vineyards McLean Creek Pinot
Noir
メイヤー・ファミリー・ヴィンヤーズ マックリーン・クリーク ピノ・ノワール
こちらは、シャルドネと同じ造り手が手掛ける“ピノ・ノワール”。
キレイな赤系果実の香りはもちろん、スパイスやハーブのニュアンスが
感じられ、こちらも更なる複雑味に満ちています。
その上ブルゴーニュワインに通ずるエレガントさも持ち併せています。
そして、シャルドネやピノ・ノワールに限らず、
しっかりとしたボルドースタイルのワインだってあるんです。
◇2011 Orofino Vineyards Beleza
オロフィノ・ヴィンヤーズ ベレーザ
こちらは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを4割ずつ用い、
カベルネ・フランとプティ・ヴェルドもブレンドして造られる
ヴォリューム感に溢れた一本。完熟したブドウがもたらすアルコール度数は、
なんと14%以上にもなるのだとか。
凝縮感ある黒系ベリーの果実とタル由来の甘美なアロマが素晴らしく、
口に含むと、きめ細やかなタンニンが心地よく喉を通過してゆきます。
熟成ポテンシャルもしっかり感じられ、スケール感のある味わいでした。
以上、3種ご紹介しましたが、飲んでみたいワインはありましたか?
どうしても「カナダのワイン=ひかえめ」というイメージが
先行してしまっていたのですが、オカナガン・ヴァレーの複雑味&厚みある
ワインをいただくことで、その印象がガラリと変わりました。
そして、いずれもスーっと体に馴染んでゆくような、心地よさが
感じられ、とても印象的なものばかりでした。
なかなか、飲む機会が少ないカナダのワインですが、
この機会にぜひ積極的に飲んでみてはいかがでしょうか?
さっそくカナダワインの会を企画してみようかな☆